kmntanの日記

眠いです。

初めて精神科に行ったら鬱と診断された話

2021年2月、私は鬱と診断されました。

 

 

先日心理系の大学院に進学する童貞の先輩と話す機会があり、

精神科などにかかりにくい社会を変えたいというのを聞いて、

せっかくだし、自分の経験を文章に残そうと思ったわけです。

読んだ人が、精神科というものに少しでも抵抗がなくなればいいなと思います。

 

まずは、経過を書きますね。

書いてみたら長くなったので、なるべく簡潔に書きなおしました。

話が飛んでたらすみません。脳内で適当に補ってください。

 

 

2月、近所に住む友達と軽く口論になりました。

きっかけは、就職活動にあります。

 

彼女はかなり早く内定を得ていました。

彼女は明らかに浮かれており、私に毎日内定先の話をし続けました。

私はそれが嫌で、日に日に大袈裟に態度に出しました。

「へー」とそっけない返事をしたり、返事をせずに話を逸らしたり。

やめてほしいと伝えたこともありました。

 

しかし、彼女はなかなか気づいていない様子でした。

私は1か月ほど彼女と距離を置くことにしました。

 

2月になって彼女と会う機会がありました。

私は連絡を返していなかったことを謝ると同時に、

内定先の話を毎日話されていたことが嫌だったと素直に伝えました。

 

彼女は「なんとなく気づいてた」と言いました。

他には、「今更言わずにその時に言えばよかったのに」(←言ったやん)、

「私だって内定出たこと他の子に言いづらくてつらい」(←対抗してくるな)、

「仮面ちゃんなら話してもいいと思ってた」(←なんでだよ)

「1か月も前のこともう忘れちゃったよ」(←でも気づいてたやん)など。

結局、一度も謝罪の言葉は言ってくれませんでした。

 

この時、私が嫌だったという事実、それを勇気を出して伝えたこと、

全てが否定されたように感じていました。

その中でも「嫌なことをされた」と認めたい自己肯定がわずかに残っており、

「自分が我慢すればよかった」という自己否定と戦っていました。

 

この日から、この件を思い出すと動悸がするようになりました。

 

 

ここまでが鬱になるきっかけです。

次は症状を書きます。

 

 

ある日、動悸が止まらず、ひたすらYouTubeを見てだらだらしました。

次の日、朝起き上がるのがしんどかったです。

ずっと夜だったらいいのに。ずっと寝て、もう何も考えたくない。

 

私はこの感覚を以前味わったことがあります。

19歳の時、仮面浪人をしていた時です。

大学の期末試験と、大学入試のセンター試験の時期がかぶっていた時に、

朝が来ると憂鬱になり、駿台の自習室に潜りながら下痢が止まりませんでした。

当時仮面先の大学の教授が「鬱になると朝がつらくなる」と言っていました。

これは鬱かもしれないと当時も思っていました。

 

今回、これとほとんど同じような状況で、どこかで鬱を確信しました。

 

彼女とのことを思い出すと涙が出る。

ああ、私が嫌だったと言わずに我慢していれば。

だんだん、理由なく涙が出るようになりました。

彼女のことを考えなくても。

ふと窓の外を見ただけで。

バイト先の連絡を見ただけで。

 

この時私は本気で宗教に頼ろうと思いました。

近所にキリスト教の教えを掲示しているおうちがあったので、それを見て。

神を信じるとこの状況から救われるんだと。

 

また、この期間も、人と会う機会がありました。

卒業する先輩がプレゼントを渡しに来てくれたので、立ち話をしました。

普通後輩がプレゼントする方だろ、というのはさておき。

当時の私は何もかもが刺激で、すぐに涙が出てしまっていたので、

話すとき平常心を保つのに必死でした。

先輩に宗教の話をしたら、何かに頼ることは悪くないと言われました。

でも、なぜか平常心の私が入信を止めました。

 

とある金曜日、限界と衝動で泣きながら精神科に電話を掛けました。

予約は早くても火曜日ですということで、予約しました。

しかし、電話を切って冷静になったら、

あと4日も我慢しなければならないことに気づきます。

 

この鬱の経験の中で一番つらかったのはこの4日間でした。

 

就活しなきゃという焦りの中で、何もできない自分に落ち込み、

ただただ、知らぬ間に流れる涙をふき取るだけ。

なるべくおしゃれして散歩してみても、元彼とすれ違って落ち込み。

運もないのか私は。

朝には目が覚めるのに、何もできない。起き上がることすらも。

仮面浪人時代と同様、下痢もありました。

 

仮面浪人時代に知り合った子に精神科のイロハを教わりました。

とても助かりました。ありがとう。

鬱や統合失調症の症状をネットで調べました。

鬱だった人の漫画やブログを読みました。

 

そして火曜日になり、初めての精神科に行きました。

勝手がわからず、ものすごく緊張していました。

待ち時間は下痢との戦いでした。

身長と体重、血圧、脈拍を測られました。

問診表と一緒に心理テスト的なものも回答しました。

診察では、話が長くならないよう簡潔に話すようにしましたが、

先生に「もう少し具体的に話して」と言われてしまいました。(笑)

具体的に話すと涙が出るから言いたくなかったんだけど。

 

先生は優しい口調で私を肯定してくれました。

当時人と話すことそれ自体が私には刺激だったので、涙は止まらず、

何を言ってくれたのかはあまり覚えていません。

ただ、体重が軽いと怒られました。

こんな状態でご飯を満足に食べられるわけがない。

確かに、普段より3キロ落ちてました。

 

鬱状態であると言われ、抗うつ剤3日間の処方と認知療法が決まりました。

 

抗うつ剤は、脳内ホルモンに作用します。

大きな副作用はありませんでしたが、夜全く寝付けなくなりました。

寝ようと目をつぶっても、気持ち悪くなってしまいました。

暑くて布団から出たり、そうするとやっぱり寒くなったり。

唯一味方だった睡眠時間が削られ、日中は眠気に襲われ、下痢。

想像よりも効果を実感することはありませんでした。

この3日間が2番目に苦しかった期間でした。

3日間の投薬が終わると、夜眠れるようになりました。

 

ただ、初めて薬飲んだ日の夜、

名前も知らない企業のエントリーシート書いてウェブテストも受けてました。

急に元気になりすぎだと思うので、きっと薬の効果かもしれません。

 

認知療法は、性格から来る考え方の癖を直すというもの。

鬱状態の時に一度受けました。

担当の心理士さんと相性が合いませんでした。

心理士さんを待合室で見た瞬間から、この人ダメだと思ったのです。

案の定、という感じで、鬱の私にはかなりの刺激でした。

朝が怖い、起き上がれない、薬の影響で寝不足、という話の後に

「では来週のあさイチで予約入れますので来てください」と。

患者の話聞いてないのか、意地悪か。

それが決め手となり、担当の心理士を変えてもらうことにしました。

 

認知療法は、担当を変える手続きをしてからまだ行っていません。

何かつらい出来事に対して、自分の考え方を変えるというのがゴールです。

正直、そんなこと自分でもやってるわい、と思ってます。

相性の合わなかった心理士さんにも

「これで考え方が変わるビジョンが見えない」と伝えました。

まあ、今後の認知療法に期待します。

 

結論として、

(多分)薬に助けられながらストレス対抗ができるようになりました。

まだ完全ではないけれど、ゆっくりと回復してます。

 

受診から2週間経ちましたが、やっと学校に行けるようになりました。

実は、精神科に行く前の動悸は学校で起こったので、抵抗がありました。

 

就活関係のメールやサイトを見ても涙が出なくなりました。

時間を意識して行動しても、緊張せず、下痢も治りました。

 

鬱になった話をしても、つらくなくなりました。

これからどうするか、という前向きな切り替えができるようになりました。

ですが正直、まだ対人関係では刺激になるものはあります。

今回の友達との件と重なる部分があると、思い出してしまうというか。

 

これからは、積極的にありがとうと言える人や、

自分の言動を反省して改められる人と仲良くしていきたいなと思います。

 

今回の鬱で、自分を大切にするということが少しわかった気がします。

今まで外に出るのが好きだった私ですが、

鬱を経験して家にいることが楽しいと感じるようになりました。

本を読んだり、湯船で汗かいたり、洋服を買ったり、YouTube見たり。

完璧主義のような自分を少し甘やかしてみて、

こんな素敵な時間の使い方もあるんだなと知ることが出来ました。

完璧じゃなくてもいいじゃん、という感じで。

 

 

長くなりました。

ここまで3000字超え。軽くレポート。

あ、そういえば無事に学校の単位全部取れてました。

来年度はゼミだけで単位は足りますが、面白そうな授業があれば受けたいと思います。

 

 

皆さんも、自分の心の風邪にはお気をつけて。

予防も大事ですが、風邪にかかってからの行動も大切です。

まじめな人は鬱になりやすいと言いますので。

いや、私はまじめじゃないよ。